天使のいない12/Leaf

みつみ原画の鬱ゲーということで非常に期待していた一品。
期待は常に裏切られるということも知らずに・・・。

キャラクター

木田 時紀

主人公。鬱を装う無気力男。はっきり言って最悪の餓鬼。
この何の取り柄も美点も無い男に皆何を期待しているのだろう?
プレイすればするほど苛立ちが募る。
クラナドの主人公のように成長するようなこともない。
他人に死ねと罵倒する前にお前が死ねよ。

栗原 透子:鮎川ひなた

常にオドオドしている典型的なイジメられっ子。
メガネは大好きだが、この手のタイプには我慢がならない。
エンディングが綺麗に纏められているので(CGの力が大きいが)ラストの方では嫌悪感が薄れてきた。
しかしこのキャラをメインに据えるのはどう考えても無理があるだろう・・・。

榊 しのぶ:鷹月さくら

透子の保護者。
プレイ前には最も期待度の高かったリストカッター。
しかし一番ワケわからんキャラだった・・・。
ただそういうプレイしてみたかっただけなんでしょ結局。
透子は好い面の皮だな。
声を充ててる鷹月さんは大好きなんだが・・・。

須磨寺 雪緒:井村屋ほのか

夕空に飛び立つ事を夢想しながら屋上の縁で踊る死神。
彼女の存在が無かったらこの作品に対する評価は無残なものとなったに違いない。
テンションの低い喋り方、死を匂わせる言動、ヒトに対する無関心、薄ら寒くなる微笑み。
高校時代にこういう人と屋上で会いたかった。
声優さん聞いた事無い人だけど、結構上手い。声質も好み。

麻生 明日菜:皆美伊吹 

バイト先のケーキ屋の先輩。
陽気な大学生のお姉さん。
能天気を装う姦婦。
こういうタイプは嫌いではないが・・・。
相手が誰でもいいなら他を当たってくれますか?

葉月真帆:安玖深音

主人公の友人の彼女。ラクロス部所属の後輩。
このキャラ何の為に存在するのかわからん。
友人を中途半端に裏切りたい人はどうぞ。

木田 恵美:みる

主人公の妹。
小煩いなこのガキは・・・。
兄を嫌悪しているならそんな呼び方するか?
このゲームには兄を徹底的に無視する冷淡なタイプの方があうと思うが・・・。
ちなみに攻略不可。したくもないが・・・。

シナリオ

・・・。駄目だこりゃ。
安易なハッピーエンドを避けようとする意図は解るが、エンドが暗けりゃいいってもんじゃないでしょ葉っぱさんよ。
とういよりこのゲームには「エンド」すら無い。ただ惰性のまま流されてゆき終わる。それだけ。
「天使のいない」ってただ単に救いの無い結末が用意されているって意味だったのか・・・。
ご都合主義的幸運が訪れる事はないけれど、自分達自身の力で苦しみながらも最後には絶望の中から僅かな希望を見出す。
そんなシナリオを期待していたのだが・・・。
まあ、そもそもコイツら大した問題を抱えているわけでもないが・・・。
このシナリオの最大の問題点は主人公が全く成長しない事。徹頭徹尾無気力。これじゃなぁ・・・。
さらに量も物足りない。こんな鬱シナリオを長々やらされても困るが、それにしても短い。
これじゃあ何も伝わらないよ。

唯一の救いは雪緒シナリオ。

シナリオ自体は然程他と違うわけではないが、ラストはなかなか良かった。
やっぱり断絶したまま終わったら何の為に今迄やってきたかわからないから。
彼女の最後の台詞は心に沁みます。
しかし彼女が死に憧れる理由ってのが・・・。
俺にも同じ様な体験あったけど、そういうの小学生位の時乗り越えるもんじゃない?そんなことで死にたいとか言われても・・・。

一番期待していただけに、しのぶシナリオのどうしようもない出来にはガックリした。
どんな理由でリストカットするんだろうとわくわくしていたというのに・・・。
まあ死にたいって言うんなら止めはしないヨ。人に迷惑がかからないところで勝手にどうぞ。

音楽

さすがに高レベルな曲を提供してくれる。
寂寥感を引き立たせる様なアコースティックなギターサウンドはこの作品にぴったり。
「それでも誰かを好きになる」、「もういない誰かとあたし」は名曲。前者はピアノ、後者はギター。
OPの「I hope so...」はイントロのギターが良い感じ。歌詞はこの作品を上手く表現している。フルサイズで聴きたい。
EDの「ヒトリ」は、お馴染みのAKKOさんのボーカル。
やっぱりこの人は相変わらず上手い。この業界のレベルではないと思う。下川さんの曲も良い。

総評

一言で言えば駄作。
グラフィックと音楽だけは最高レベルだが、シナリオが致命傷。
何を描きたかったのかさっぱりわからん。ただちょっと毛色の違うノベル作ってみたかっただけという印象。
まあ元々葉っぱには、もういない高橋さん以外に良いライターいないから期待する方が間違っているのか。
ちゃんと作り込めば良作になったと思うけど・・・。残念。後、ゲンガーは統一したほうがいいと思う(なかむらさんも嫌いではないが)

モルトケ著

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