今更レヴューする必要もない大作だが、敢えて自らの見解を述べてみることにする。
因みに筆者は遥、水月、茜の三人しか攻略していないのでその点御了承願いたい。
登場人物
鳴海孝之
本作の主人公。へたれの烙印を押された哀れな男。
しかし別にそこまで言われる程のへたれではない。優柔不断ではあるが今作の場合決断力に富む男が主人公では話にならないだろう。
青臭い台詞が大好きで、要所で連発するので注意が必要。
涼宮遥:cv栗林みな実
メインヒロインの一人。初め声を聴いたときはこんな素人よく使うなと思ったがやっていくと慣れる。
彼女のぐずぐずした喋り方には合っているのだろう。
最初は全く好きになれなかったが、後にシナリオの力を思い知ることになる。数々の伝説を持つ薄倖の少女。
速瀬水月:cv石橋朋子
メインヒロインの一人。強気な性格だが押しには弱い。女のコワサを色々な意味で体現してくれる。
今作をドロドロの愛憎劇に導く損な役回りの人。
どうでもいいが、あの長大なポニーテールはスイミング・キャップには納まらんだろう。
涼宮茜:cv上原ともみ
遥の妹。姉を絶望に陥れることも厭わない勇敢な女の子。極めて自己中心的な理由により水月に憎悪を向ける。
自己陶酔の気有り。一章の時は眼中になかったが、二章に入るとガラリと変貌して俺的ストライクゾーンど真ん中をついてくる。
シナリオの性質から考えて彼女を選んだりしたら人非人の謗りを免れんだろう。
平慎二:cv安藤正輝
主人公の親友。頼りになる男だが時に裏切りを働くので要注意。ルートによっては殺意を抱くこともあるだろう。
他は省略。大空寺とか色々いるけどこいつ等に存在価値は殆ど無い。なぜ攻略ルートを作ったのか意味不明。
ドロドロの三角関係を徹底的に追求したお話。二章構成で、一章は爽やか学園青春モノ。
紆余曲折を経て主人公と遥がラブラブバカップル正規軍になるまでを描く。
一章のラストで悲劇が遥を襲う。その後の転落人生を描くのが二章。
一章での主人公と遥のバカップル的やり取りは最高。後に待ち受ける不幸を最大限に引き立てている。
一章の終わりにオープニングが入るがここまでが長い長い。並みのゲームならここでエンディングテーマが流れていても不思議は無い。
その位丁寧に二人の親密になる過程が描写されているので、二章に入る頃には相当な鬱状態になることだろう。
鬱の時期を乗り越えれば、美しくも切ないエンディングが待っている。
しかし、何故遥が主人公を好きになったのかはラストまで行ってもわからない・・・。
手放しで賞賛したい。
BGMも秀逸だし、何よりボーカル曲が抜群に良い。
しかも曲の挿入のタイミングは神業。
あのタイミングでエンディングテーマが流れればもう抵抗などできようはずも無い。号泣。
この辺、鍵に見習ってほしいね。どんな良い曲でも流し方次第では駄曲になることもあるのだよ。
名作であることに異論は出ないだろう。原画が好みに合わない人もいるかと思うがそんな些細なことでプレイを躊躇するのは勿体無い。
ただ、なぜあんなに攻略可能なキャラが多いのかは理解できない。もっと絞り込むべきだろう。
モルトケ著