22/Jan/05

特別企画

A Profile (mixed up) を撃て!

注*こちらは含むネタばれ編です。もちろん致命的なものは無いと思います。

総合評価は前項に書いたとおりです。それでここでは特に人物に焦点を当てて評価をいたします。その際いくらかのネタばれが含まれると思いますが、ご了承できる方だけが読み進んでください。

葉山真之
本作品の主人公です。性格は、歪んでいる様に見えるのですが、作品が進んでいくと彼の男らしさとまっすぐな所が明らかになってゆきます。またそのようになっていく過程も、きちんとヒロインとのやり取りによって描かれていくので、概ね好意的に見ることができるでしょう。主人公へのスポットライトの当て方とベールの取り除き方がこの作品の評価を高めています。

葉山莉寿
本作品のメインヒロインです、多分。彼女と真之の関係が、過去を通して明らかにされていく過程はなかなか迫力があります。最初のうちはのほほんとした義理の家族で、ちょっと恋心が〜的な展開に見えるのですが、世の中そう甘くはありません。彼らが他者の悪意にさらされることにより、より大切なものを見つめなおしていくストーリーは、萌えるかどうかはわかりませんが、さわやかな感動を感じられることでしょう。義理の兄に恋する妹として、とてもバランスのいいキャラクターです。

小野未来
本作品のヒロインです。彼女の視点を通しても物語が語られていく部分がありますが、結構良くできたストーリーです。彼女を通して真之の子供っぽい部分、別の表現をするならば男らしい部分が明かされてゆきます。彼女が発する嘘と本音の交じり合ったセリフは、クライマックスに達すると
(Hシーンはおまけと考えている緋村です。あれはクライマックスではありません)全ての意味が明らかになりあなたの胸を締め付けることになるでしょう。彼女の持つギャップは多くの漢たちをとりこにするでしょう。若干ラスト直前の筆が足りなかったように感じるのはもったいなかったです。

相馬美桜
本作品の脇役です。脇役です。脇役です。顔からして脇役です。しゃべる内容も脇役です。但し彼女は黒い部分が多いのであまり入れ込まない方が賢明でしょう。元彼女な設定です。彼女の扱いがこの作品全体を上に押し上げているのかもしれません。

平田快音
…この人について書くとそのままネタばれになりそうです。まあでもならないように注意して書きましょう。結構重要な役回りを演じますので。この人は主人公の親友です。本当に親友です。莉寿編で全てが明らかになったとき、この人の好感度はメーターを振り切っていました。私の中では好感度チャート1位を莉子と争っています。

葉山莉子
意味不明な母です。でも大事な場面では頼りになります。好きです。

この作品では脇役達が存在感を示しています。その存在感の示し方も上手です。
ただ、タイトル画面にいらっしゃる莉寿と未来の後ろの女性は誰なのでしょう?ビジュアルは彼女が一番ツボナノデスガ。数少ない選択肢の中に隠しルートがあるのでしょうか?とても気になります。
このゲームは一言で言えば妹ゲーになるのでしょうか。それゆえによりいっそう未来編の真之の葛藤の描き方が生きてきます。ただもう少し丁寧に描いていればな〜とも思わなくはないのですが、これ以上を望むのは酷というものでしょう。とても良質の作品でした。

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著Himura