就活、そして円満辞職への道2005年度版
2月20日
説明会の雰囲気に慣れ始めた頃である。
この日は午前と午後どちらも予定が詰まっていた。
びっしりと予定の埋った手帳を眺めて「ふっ、やれやれ俺は忙しいぜ。」とさながらエリートサラリーマン気取りな俺。
・・
・・・
・・・・うっ、腹痛ぇ。
無残なものである。
そう、俺は緊張していた。
午前はGL(グループディスカッション)に午後は面接。どちらも初めてである。
試験を受ける企業の最寄り駅につくと真っ先にトイレへ駆け込み、すっきりしたところで駅を出てすぐの社内に入る。
受付のお姉さんに名前を言うと待合室へ。すでにそこには数人の学生が居た。
この時期はどこの企業に行っても就活話に花が咲く。皆不安なので少しでも緊張を和らげようとするのだろう。
しばし雑談していると人事のご登場。
人事の自己紹介後、エレベーターに乗り最上階にあるという会議室へ行きそこでGLをしてもらうとのこと。
会議室へ入るとまず目を引いたのが高価そうな調度品。そしてここでいつも偉い人が会議してるのかと感動する俺。
ぽけーっとしているといつの間にか席につかされEというネームプレートが渡される。
どうやらここではアルファベットでお互いを呼び合うのが決まりらしい。
そしてメンバー5人の自己紹介をして下さいとの指示。
「慶應義塾大学のAです。」
うんうん、彼頭良いのねー
「早稲田大学のBです。」
おぉー 早慶揃ったぜ。
「一橋大学のCです。」
うひゃー 名だたる大学ばかりだな。
「東京大学のDです。」
・・・ここは大学オールスター戦会場ですか?
義重、圧倒的なパワーに呑まれる。
もはやこのときから勝敗は決したようだった。
その後、GLのテーマを記された紙が配られ1つのテーマにつき10分の考察時間、のこりの20分で話し合いグループの結論を出すのがルール。
さて一つ目のテーマが滞りなく終わり、二つ目のテーマ。
紙を見ると予め決められた予算でイベントを企画しそれの是非を議論するらしい。
ふむふむ、イベントは紙に書いてあるこれで、これについて意見出すのかー と3分ほどで自分の考えをまとめる。
手持ち無沙汰なのでそれとなく周りを観察するとカリカリと必死にペンを動かすその他メンバー
俺:「そんなに書く事あるか? ククク、一度猛者相手に言ってみたかったんだよな。」
「言っちゃう?いいの??ホントに???」
「<b>必死だな(ワラ</b>」
と心の中での虚しくもささやかな抵抗に勝ち誇る心の狭いヲタ一匹。
そうこうするうちに考察タイムが終わり討論タイムへ。
人事:「それでは、Aさんから自分の考えた企画を発表して下さい。」
俺:「え?ええーーーーっ!!」
しまったー あの記された企画は例示だったのか。だから、みんなあんなに頑張ってたのか。
と慌てふためく俺。しかしそうこうするうちに発言者はCさんの番になっている。
ええぃ!この際だ頭掻きつつ「ボク、考えてましぇーーん。」と素直になるのはどうだろうか楽になれるぞ。
いやいやしかしだな、そんなことをすればここからつまみだされるのは明白であってだね早くも星になってしまうぞ。
人事:「では続けてEさんお願いします。」
俺:「は、はい・・・ えーーっと」
皆の無言の視線が俺に突き刺さる。
俺:「ト、トイレ。そうですトイレ洗浄化計画を提案します。」
その後、ほどなく俺の意見は却下され俺抜きでつつがなく議論は進行するのであった。
チャラ・ラララ♪
『よししげは、強きこころをてにいれた!』
午後の面接では意外に度胸が据わった義重が居たという。
続く…